当時マクドナルド社はまだマニュアルの整備がされておらずそのため現場レベルでのトレーニングチェックリストなどは未整備であった。そこで面接チェックリスト、オペレーションチェックリスト等を作成し、色々なマネージャーでも同じ品質の作業が可能にした。
AOC(上級マネージャートレーニングコース)主席にて卒業、
なお同時に、店舗のクレンリネスの向上のために各種の洗剤を開発した。グリルクリーナー、洗浄殺菌洗剤、ステンレスクリーナー、フライヤーボイルアウト、手洗い洗剤、等。グリルクリナーの開発においては日本マクドナルド社が特許を取得した。アデカクリーンエイドで販売しているグリルクリーナーがそれである。また、アデカクリーンエイドの他、日本ティーポール、ジョンソン社、住友3M社等と多くの洗剤を開発した。
SVの業務だけではなく、店舗開発の業務を手伝い、神田小川町、原宿、新宿東口、阿佐ヶ谷等の大型店舗のオーナーの獲得を行った。
また、当時米国使用の原材料と大幅に異なる品質の原材料を使用していたので、マニュアルの翻訳の課程で全ての資材を見直し、工場の機器設備まで確認する作業を進めた。マクドナルドの原材料の仕様設定を実施した。また、品質管理のため、店舗からのクレームを処理するシステムをつくり、工場の指導に当たった。パン工場の指導、トマト畑からケチャップの加工、食肉の加工工場など殆どの食材加工工場の指導に当たった。
米国マクドナルド社機器開発部から全自動のコンベアーグリドルの開発を依頼され担当する。特許を取得するが実用化ならず。しかし、その開発課程で関連機器の能力向上がはかれた、特にディジタル温度計の開発に成功した。この自動化のグリドルは米国において研究が進められ、クラムシェルグリドルとなった。また、その開発課程で、電磁調理機器の性能テストを実施した。
SVの頃からセールス対策で客席のサービスの強化としてフロアーサービス(客席お客様係り)の導入をしていたがその継続としてSTARプログラム(地域宣伝PR活動担当員トレーニングシステム)を開発し、マニュアルと担当者組織を作成した。これにより女子社員の登用の道を開くことに成功した。又、子供向けのプロモーションであるドナルドアピアランス等の開催、地元の祭事への積極的な参加、地元企業とのタイアップ広告などが可能になった。
統括スーパーバイザーの業務のほかに、引き続きマニュアル及び機器 の改善を担当した。洗剤のシステムの完成及びデジタル温度計の作成をした。デジタル温度計に関しては当時精度の高い反応速度の早い温度計がなく、F と℃ を表示できる市販のものがなく自ら作成せざるをえなかった。現在ファーストフード各社で採用している芝浦電子製の温度計がそれである。
マルシンとの商標の裁判にて一審に破れた。当時は総務部に法学部出身者がおらず、私の提案で弁護士事務所を変更し、弁護士に対する訴訟方針を実務面から見直し、私自身が2審に証人として出廷することと顧客の誤認のアンケート調査を実施し、2審を勝利に導いた。商標登録の判例百選に選ばれている。マルシンの裁判とは、日本マクドナルド社が商標登録する以前に、マルシン社が類似のMマークとロゴを商標登録しマックバーガーとして販売した。マックバーガーを冷凍ハンバーガーとして、電子レンジ組み込みの自動販売機での販売システムを構築していたものである。この裁判で破れるとMマークのロゴを使用できなくり、かつマックバーガーという名称を使用できなくなる可能性があり、今日のマクドナルドはあり得ない危険があった。
グリルのターンレイオペレーションの普及のため香港を訪れ現地のトレーニングをする。同時に機器の保守のトレーニングをする。特に香港は1店舗あたりの販売金額が大変高く、クルーのオペレーション能力の向上と同時に、機器のメインテナンスをしないと売上を取れない状態であった。
本社プロジェクトとして、店舗レイアウトの検討と、能力の向上を担 当する。さらに店舗建設の標準化も担当し、小型のローコスト建設の実験をした。
店舗の省エネルギーのために、排気ダクトの分割をし機械の稼働に応じた排気量になるようにした。また、照明の適正な配置を行い、時間帯別コントロールできるようにした。POP、及び看板の照明を演色性の高い蛍光灯に変更し、販売効率を高めた。また、POPの売上への影響を分析し、ピーク時の効率のよい掲出方法をつくりだした。同時にドライブスルー店舗の仕様の標準化を担当した。水冷機器の冷却水とフレオンガスの効率の良い係数を算出し、水道代を大幅に削減する事に成功した。
300号店の横浜元町店において、記念店舗の為の仕様作りを担当した。、ハンバーガーの保管コントロールのため、店舗用のPOS利用ソフトウエアーを開発し、ハンバーガーの必要製造個数をPOSデーターに基づいて、自動的に表示するシステムを構築した。 このシステムの考え方は、現在のセブンイレブンなどのGOTと同じコンセプトである。
店舗管理の向上のため、ウイークリーオペレーティングリポート(週間営業報告書)を改良し、さらに、マンスリーオペレーティングリポート(月間)を作成した。店舗の現金日報、労務費コントロール等全ての書類の合理化の作業を担当した。
統括スーパーバイザーの業務として特に人材育成につとめた。結果として当時の部下の内、8人が統括スーパーバイザーになり その内、4人が運営部長になり、さらに2人が地区本部長になった。
特にUSマクドナルド社のフランチャイズシステムの研修に主眼をおいて研修を受けながら、日本からの研修のSV及びFCの教育指導を担当した。
USマクドナルド社への貢献として、各店舗のマネージャーへのAEC(上級機器メインテナンスコース)のコースに店舗を解放し、トレーナーとしてトレーニングに当たった。
受けたトレーニングコースBOC、AEC、AOC、SVコース(スーパーバイザーコース)、FCコース(フィールドコンサルタントコース、フランチャイズチェーンの指導員コース)、トレーニングコンサルタントコース(ハンバーガー大学などの授業をする担当者用トレーニングコース)、マーケッティングハンバーガー大学(広告宣伝業務、テレビコマーシャル展開方法、販売促進手段、効果的広報等の教育コース)、等のトレーニングコースに参加した。その他 機器開発部で1カ月間の研修を受けた。
米国に置ける事業展開の方法を学んだ。特にフランチャイズ展開に置 ける法的な問題、財務的な利益の出し方、長期企業計画作成などを学んだ。また、それに伴い米国独特の不動産取得方法、及び訴訟問題を修得した。
米国厨房機器製造メーカー、及び店舗デザイナー、客席家具製造業、ミート、バンズ、等の食材製造業者等を訪問し交流を深めた。独立後の現在も交流が続いており、日本に上陸する殆どのFFの調理機器設備のアドバイスをするようにまでなっている。
QSCの強化は店舗を訪れるときのストアービジテーションリポートの作成をマンツーマンでトレーニングし注意力を増加させた。また同時にオペレーションをハンズオン(体で示して)でトレーニングし直した。また、店舗を訪れるときにただQSCをチェックするだけでなくその店舗の月次の利益計算書及ウィークリーオペレーションレポートを頭においてオペレーションの評価をするようにトレーニングした。店舗のマネージャーのQSCの向上の為に、SV,統括SVのトレーニングを実施。特にコミュニケーションデーの導入により利益管理トレーニングの向上をはかった。
また、人材育成の一貫として人事評価制度の改善をした。人材評価には絶対評価と目標管理評価がある。本来絶対評価の割合は標準化が進んだ店舗においては80%位であるべきであったが、現場を見ないで評価できるという容易さから、目標管理評価の割合を100%で実施していたため、SVの目標管理の指導により、店舗のマネージャーの評価が大幅にバラつくという問題点が発生していた。
それを、月に一 回のコミュニケーションデーを活用しその場で、SV,統括SV,マネージャー、アシスタントマネージャーと、店舗の評価、マネージャーの評価を、目標管理、本人のトレーニングの進行状況を話し合うことにした。この日には、具体的にストーアービジテーションリポート等によるQSC、ウイークリーオペレーティングリポート、P/Lなどの利益管理、マネージメントデベロップメントプログラム(各個人のマネージャーのトレーニングツール)、前回のコミュニケーションデーよりの進行状況を元に具体的にディスカッションするようにした。
月に一回具体的に評価をするという事は、評価される側のマネージャーも具体的な成果を出さなければならないので大変であるが、それ以上に評価をする側のSVも具体的に事実を持って評価をしなければならず、店舗訪問時も目的を持って具体的に店舗を観察し、それを相 手に分かりやすく公平に伝えるという意味で大変である。そして、SVの評価自身もこれにより決まるのでSVのトレーニングにも大変役に立ったのである。後に、このコミュニケーションデーは全国の店舗に取り入れられるようになった。
当時の店舗はコストダウンのため、小型化し、特にコストは安いがメインテナンスの出来ない天井埋め込み型の空調機を使用していたため、夏期に厨房の温度が下がらずひどい労働環境であった。そこで、空調機のメインテナンスのマニュアルを作成し、SV及び店舗へトレーニングし改善した。それが結果的に電気代とメインテナンスコスト削減にもつながり、利益も大きく改善された。後に、部長になり営業技術課を担当したとき、このメインテナンスマニュアルを元に業者をトレーニングし年1回の清掃を実施することにし、これが全国に行われるようになった。また、この結果から設計管理部を指導し、空調機の機種、カロリー数の選択、が適正になるようにし、店舗の空調は大きく改善された。
ドライブスルーレイアウトを米国と同様に改善し、さらにアウトサイドPOS(ピーク時の外置きのPOSシステム)を導入しドライブスルーのスピードを飛躍的に向上さ せた。ドライブスルー店舗の標準化を米国本社と作成した。
その他、新規厨房機器の導入、赤外線グリル、パルスフライヤー等の導入に当たり、機器の承認業務を担当した。
機器開発としてはパルスフライヤー(熱効率の高いフライヤー)、クラムシェルグリドル(調理速度が速いグリドル)、新型シェイクマシン(毎日の洗浄殺菌を自動で行う機械)、洗浄機、ワイヤレスコミュニケーションシステム(無線マイクロフォンシステム)、自動洗浄機、等の開発をする。開発能力向上のため外部より人材を採用育成する。
運営統括部長としては、開発したコミュニケーションデーによる人事評価制度と、トレーニングシステムの全国への導入をする。
利益管理の一貫として再投資評価プログラムの作成と導入をする。