外食ニュースクリップ「焼き牛丼の 東京チカラめし」(商業界 月刊コンビニ2012年5月号)

三光マーケティングフーズ の新業態 東京チカラめし
米国産牛のBSE問題で吉野家が低迷する間にすき家が1位になったが、牛丼業界はすき家、吉野家、松屋、の3強の寡占状態にある。牛丼業界は若干の味が異なる程度で、価格以外にあまり差がなく資本力のない大手以外は参入しにくい。
そこにチャンスを見だしたのが、お洒落な居酒屋の東方見聞録、月の雫、低価格の金の蔵、等を展開している三光マーケティングフーズだ。景気不振の居酒屋業態から、安定した和風ファストフード業態を目指して、2011年6月9日に西池袋に開業したのが、牛丼業態の東京チカラめしだ。2012年6月までに50店を出店する計画と意欲的だ。3月31日現在で57店と既に目標を達成しており、6月までに70店以上になりそうな勢いだ。池袋に3店舗、新宿に5店舗、渋谷に3店舗と人通りの多い盛り場に集中出店して露出度を高めている。
差別化のポイントは焼いた牛肉を使うことだ。バラ肉スライスにタレをかけて特製のオーブンで300°Cの高温で4分間焼き上げており香ばしい。肉は煮るよりも焼いたほうが美味しいのだ。3強の煮牛丼よりもボリュームがたっぷりで、脂が落ちてあっさりした味は女性にも人気だ。焼き牛丼並280円味噌汁付き(今だけOPEN価格通常は320円)、大380円、特530円、と価格競争力があり、焼きチーズ牛丼、キムチ焼き牛丼、カレーライス、エビフライカレー、からあげカレー、焼き牛丼カレー等、若者に人気の味も揃えている。隣接した吉野家から客を奪っていることからも競争力のあることが伺える。牛丼3強に脅威の焼き牛丼だ。

著書 経営参考図書 一覧
TOP