外食ニュースクリップ「東京駅が巨大なデパ地下に変身 東京駅グランスタノースコート」(商業界 月刊コンビニ2011年4月号)

昨年12月4日に東京駅東海道新幹線の中央改札口前の、中華、イタリアン、ベーカリー、回転寿司(渦潮)、を運営する東京ダイニングコートが改装され、東京駅グランスタノースコートと言うデパ地下のように高級な店舗に変身した。入口には昨年買収した紀ノ国屋と高級菓子店チェーンのキハチお店を構えている。紀ノ国屋は青山に本店を構える超高級な食品スーパーで、経営難から昨年にJRが買収してから初めてのJR構内での出店だ。
物販とレストランをあわせて16店舗、その内12店舗が新業態と意欲的で、コンセプトは「日本の台所」だ。駅構内であり、列車内で食べるお弁当が充実しており、『ニッポンの駅弁』と言うコーナーで、日本一の高級旅館・和倉温泉の「加賀屋」、テレビで有名な笠原将弘氏率いる「賛否両論」、高級料理店の「分けとくやま」等、のお弁当がある。お店のブランドとレシピーを使ってグループ企業の日本レストランエンタプライズ(NRE・元日本食堂)で製造した高級弁当だ。店頭には厨房を設置し日替わりで出来立ての弁当を調理するのが売り物で、1500円前後(中には6000円もする弁当もある)で比較的高いが昼過ぎにはほとんど売り切れ状態となる人気ぶりだ。
個性的なレストランもそろえており、譚彦彬総調理長の『東京炒飯Produced By 赤坂璃宮』、山形のアル・ケッチャーの奥田政行シェフの『Yudero 191 フロム・アル・ケッチァーノ』などに行列が出来ている。『仙臺たんや 利久』は新幹線口の反対側という場所ながら、行列が絶えない。店内の飲食だけでなく、弁当も牛タン弁当1260円、牛タン丼1200円で販売しており、これも飛ぶように売れていた。
グランスタ地下はちょうどバレンタインデーで各店チョコレートの販売に力をいれており、駅と言うよりまるでデパ地下のように混雑していた。JR東日本は駅構内の物販や飲食に力を入れて消費者を囲い込む戦略で駅周辺には大きな競合となっている。
http://gransta.jp/shoplist/
http://www.tokyostationcity.com/
http://www.tokyoinfo.com/info/pdf/pressrelease1013.pdf
http://www.ryutsuu.biz/report/c121400.html

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