外食ニュースクリップ「ベトナム料理ブーム フォー24」(商業界 月刊コンビニ2011年10月号)

ベトナム料理に人気が出てきている。コーヒーショップのプロントは大宮エキュートに8月10日開業した女性向けの新業態W ?CAFF?(ウィカフェ)の目玉商品にベトナムサンドイッチのバインミーを取り上げた。
セブン&アイ・ホールディングス傘下の企業では、6月2日に西武百貨店池袋店8階の食堂街の目立つ場所にベトナム料理のグルメスタジアムⅠ(The Majestic Restaurant)を百貨店初と銘打って開店させた。
外食部門のセブン&アイ・フードシステムズは7月1日に市ヶ谷のデニーズの一角を改装し日本初上陸のフォー専門店「PHO24」を開店した。客席は30席と小さいのだが、お店の正面に設置し、看板はデニーズよりも大きく目立つような力の入れようだ。
ベトナムに51店舗、その他の東南アジアに20店舗を展開しているPHO24の親会社Nam An Group(ベトナム国内で最も大手の飲食業グループ)とセブン&アイ・フードシステムズが提携して創り上げた1号店だ。健康やヘルシーを意識する老若男女をターゲットに捉え、フォー(米粉汁麺)やバインミー(ベトナムフランスパンのサンドイッチ)、生春巻きなどのメーン料理15アイテムを中心に、デザート、ドリンクを提供する。
注目するべきはフォーとバインミー4種類をテイクアウト販売することだ。バインミーはベトナムのPHO24にはない日本独自のメニューであり、海老とアボガドの組み合わせという日本人向けの味にアレンジしている。サクサクとした食感の軽いバゲットに健康的な具材の組み合わせは、将来ファストフード化を意識しているかのようだ。セブンイレブンにも登場するかもしれないと思うと、要注目の店舗だ。

著書 経営参考図書 一覧
TOP