外食ニュースクリップ「ファミリーレストランの撤退と、居抜き店舗展開企業の急成長」(商業界 月刊コンビニ2010年11月号)

すかいらーく、デニーズ、ロイヤル、などのファミリーレストランはリストラの真っ最中で、現在も店舗閉店が継続中だ。しかし、その跡地に居抜きでファミリーレストランを開業するチェーンがある。2005年創業後5年間で100店舗の居抜き店舗のチェーン展開を成し遂げたことから、ロードサイドのハイエナの異名を持つ井戸実社長率いる株式会社エムグラントフードサービスが展開するステーキ・ハンバーグ&サラダバーけんだ。
ロードサードの大手ファミリーレストランや和食レストランの撤退跡を居抜きで入り、投資金額を抑えたファミリーレストランで急速な展開を可能にした。メニューはハンバーグ(1029円から)とステーキ(1365円から)に絞っているが、ご飯とスープ、サラダバー、カレー、などの食べ放題がついて若い人たちには大人気だ。
アイスクリーム・バー(別途料金)ではベルギー製の比較的品質の高い物を使うなど、アイテムは少ないが食材には気を使っている。
色々な企業の撤退跡なので立地の差が大きく、店舗により規模が小さかったり、老朽化が目立つ場合がある。料理の品質は悪くはないが、急成長のためかサービスレベルが低いし、内装の痛みが目立つのが残念だ。
しかし、100店舗を達成した後はとんかつなどの業態を開発し、自社競合の起こらないようにしている。また、フランチャイズ展開を計画するなど、多店舗展開に積極的だ。外食チェーンが不振に陥っている時期にそれを活用して成長するたくましい企業だ。

以上

1) 写真1 外装
和風のファミリーレストランの外装そのまま使い、看板だけ変更している。
2) 写真2 内装
和風の内装をそのまま使い、照明のみ変更
3) 写真3
豊富な野菜とフルーツを揃えたサラダバーが売り物

4) 写真4
サラダバーにあるカレーは食べ放題だが、注文した料理と一緒のご飯のお皿を使わないといけないので、待っている間に食べることができないようにしている。

5) 写真5
特徴のない普通のハンバーグステーキ

6) 写真6
サラダバーのお皿も小さくして、お客がコストの高いサラダを食べ過ぎないように工夫を凝らしている。

7) 王の写真

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