先週、福岡県太宰府市の九州国立博物館へ出かけて来ました。
東大寺正倉院の宝物のレプリカを、復元方法を含めて展示するという企画展です。1400年前の工芸品に使われた超絶的な技巧を、現代の名工が再現していますが、それはそれは素晴らしいものでした。教科書に載っていた「螺鈿紫檀五弦の琵琶」は、装飾だけでなく、音色も再現しようと試み、弦に使う絹糸は、皇居で飼育されている特別な蚕から採るというこだわりです。
このような職人、技術者が残っているところにも関心したことでした。
さて、その九博のある太宰府天満宮ですが、コロナ禍の緊急事態宣言発令下でもあり、人出は本当に少なく、参道はシャッター通りになっています。菅原道真公を祀っていることから、受験生や修学旅行生で、近年はインバウンドの旅行者で、さらに新しい元号「令和」の出展とされた万葉集の序文にある梅花の歌が詠まれた大宰府政庁跡も人気スポットになって、毎年大勢の観光客を集めて来たのですが、本当に寂しい状況です。
逆に言えば、観光客が少なくて歩きやすくなっています。更に、いわゆる観光客相手の土産物店が軒を連ね、そのとき流行の飲食物を食べ歩く(最近ではタピオカドリンクのような)という、したたかな参道商店街の風景も一変しています。
この通りにくれば、梅が枝餅という焼き餅にお茶というのが定番でしたが、テイクアウトだけになっていて、ちょっと一息という場所がありません。
隈研吾デザインのスタバもありますが、外観はさておき、特別な感じはありません。
太宰府参道から少し離れたところにある、喫茶店「蘭館」を目指しましたが、こちらも休業中。
ということで、レトロな雰囲気で人気の「風見鶏」へ。ここもいつもなら満席ですが、さっと案内されました。
ネルドリップで淹れるコーヒーと、これまた定番の玉子サンドイッチを注文します。
こちらの玉子サンドは、焼いた玉子焼をキュウリと挟んだもの、味付けはケチャップです。
この写真をFacebookにアップしましたら、玉子サンドのフィリングは、刻んだ茹で卵をマヨネーズで和えたものではないのか?と珍しがられました。
正確な分布は調べていませんが、京都以西は、この形態ではないのでしょうか。
思えば喫茶店でサンドイッチを注文するということが久しぶりでしたので、懐かしい感じ満載ではありました。
食べログ 珈琲専門店 風見鶏
https://tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40004792/
太宰府天満宮と「令和」の舞台の坂本八幡宮へ。太宰府周辺モデルコース
https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/howto/dazaifu-guide