「保命酒」をご存知ですか?

立教大学生インタビュー

瀬戸内海のほぼ中央に位置する港町「鞆の浦」で、江戸時代から造られている16種類の薬味を漬け込んだお酒の「保命酒(ほうめいしゅ)」。海の交通の要所で、かつては北前船の寄港地としても栄えていたこの町で、明治時代の創業から現在まで、蒸米から麹造りまでほぼ手作業で醸造を行っている「入江豊三郎本店」の代表取締役社長 入江里彩様にインタビューさせていただきました。

「入江豊三郎本店」では、長い歴史のある保命酒のみの販売にとどまらず、保命酒の醸造時に作られる「味醂」や、保命酒の原酒を絞る時にできる粕を味付けした「保命酒の花」、保命酒を使用した炭酸飲料の「鞆の浦サイダー」など、数々の商品を製造、販売しておられます。

また、鞆の浦にある蔵では、保命酒の歴史が学べる資料や保命酒徳利の展示がされています。さらに、本店では、鞆の浦での観光がもっと楽しめるよう着物のレンタルや、ドリンク・アイスクリームが楽しめるイートインスペース、フォトスペースを併設した施設にリニューアルするなど、新たな取り組みに多く挑戦されています。

このような新たな取り組みを多くされているのは、「お客様の顔がパッと晴れるような、ピリッとしたものをお届けしたい」という想いがあるからだと入江様は答えてくださいました。時代の、お客様のニーズに合ったものを提供できるよう、常に柔軟に変化していこうとしておられている1つに、保命酒に使用されている「薬味」の変化があったそうです。他の保命酒の蔵では、原料にマムシなどの動物性のものも使用しているそうですが、入江豊三郎本店では、全て「植物性」のものを使用し、香りを楽しみながら飲んでいただけるようにしているそうです。このような変化や向上心こそが、長く愛される理由なのではないかと感じました。

インタビューをしている中で、訪れるお客様に癒され、元気をもらっていると話す入江様の姿が印象に残っています。伝統のある保命酒の味を守りつつ、時代のニーズに合うよう変化を続ける「入江豊三郎本店」。

11月には本店も、皆が集まれる公園のような施設に生まれ変わるそうなので、歴史ある保命酒を味わいに「入江豊三郎本店」に訪れてみてください!

店名:保命酒 入江豊三郎本店
住所:広島県福山市鞆町鞆600-1
電話番号:084-982-2013
URL:http://www.iriehonten.jp/

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