weekly Food104 Magazine 2008年2月20日号

メルマガバックナンバー

● 日本外食ニュース
● 海外レストランNEWS 米国レストラン情報
● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報
● 食ビジネスニュースリリース
● 王利彰のレストランチェック
● 王利彰の米国外食情報

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● 日本外食ニュース—————————————–■□

■ デニーズ5%値下げ 2008年2月14日日経朝刊

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080214-OHT1T00161.htm
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080214-321248.html

デニーズ(セブン&アイ・フードシステムズ)は14日、今月28日から、夕食時
間帯の食事メニュー約40品について5%前後値下げすると発表。午後3時以降に
提供するメニュー、約40品のうち半分弱は実際の価格を下げるか、一部は価格
は据え置いたまま容量を増やしたり、料理の組み合わせを変えたりするなどし
て実質的な値下げとする。その他、サラダなどに500円以下の低価格のメニュ
ー約30品も新たに導入。また、ランチメニュー約10品についても値下げや増量
などをする。

■ 外食、アジアで販売拡大 2008年2月16日、日経朝刊

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080217AT1D150C715022008.html

吉野家は、2008年2月期のフランチャイズ店を合わせたアジアの全店売上高が
190億円程度、海外店舗は約300店、売上は全体の14.4%になる見込み。1年前
より約2%アップ。店舗数の150店舗弱が中国、台湾、マレーシアなどアジア全
体で220店弱。1987年の台湾出店からアジアへ進出。アジアの店舗数は米国の
約2.5倍。モスフードサービスはアジアの売り上げが今3月期に、国内売り上
げに対し10%を超える水準になる見込み。

■ ヴィア・ホールディングス 北の家族などを取得 2008年2月16日、日経朝刊

セラヴィ・リゾートの外食部門を34億円で取得した。

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● 海外レストランNEWS 米国レストラン情報————————-■□
ラスベガス発― カズコ・デイビスの米国サウスウエスト食事情

■ ラスベガス郊外 イースタン・ロードはレストランの洪水

ラスベガスのストリップ(ホテルが立ち並ぶ道をこう呼びます。正式にはラス
ベガス・ブルバード)を南に20分ほど車で走ると郊外の住宅地、ヘンダーソン
(Henderson)という地域があります。スパニッシュ風の白い壁や、最近流行
のタスカニー風の黄色や、オレンジの鮮やかな家々が立ち並んでおり、人口も
増えています。今のところラスベガス全体で200万人だそうですが、2015年ま
でには、250万人になるそうです。カリフォルニアからの移住や、シカゴなど
寒い地域からリタイヤして来る人も多く、暖かくても湿気が気になるフロリダ
よりもアレルギーやリュウマチを持つ人たちには、砂漠の気候が良いようです。

ヘンダーソンには55歳以上の人たち向けのサン・シティーというコミュニティ
ーもあり、これからベイビーブーマーの世代もこれから多く移り住んでくるで
しょう。1年前まではラスベガスは全米で最も住宅価格の高騰率が高いところ
でしたが、今回のサブプライムの余波をもろに受けて、現在家を売るとなると
相当な損を覚悟しなければなりません。私も今回シカゴからラスベガスに移る
に当たって、25軒ほど家を見て回りましたが、ほとんどが家のローンを払いき
れなくて、銀行に差し押さえられてしまった物件で、プールつきの4ベッドル
ームの家がシカゴよりも安価で購入できる状態です。現在シカゴで4,500万円
の家がラスベガスでは3,500万円くらいでしょうか。今まで不動産バブルで高
すぎて買えなかったものが、今回銀行の金利も下がったお陰で買い易くなり、
ほんと今回家の購入が買い手にとっては楽でした。

ラスベガスはシカゴに比べて小さい町なので、移動に便利です。郊外からマッ
カラン空港まで20分、ホテルの立ち並ぶストリップへも20分とビジネスがし易
い所です。夏は摂氏40度と暑いですが、冬になると15度としのぎ易く、グラン
ドキャニオン、スキーのできるユタ州、風光明媚なアリゾナ州へもドライブ数
時間で行けますし、ロスやサンフランシスコへも車で3~4時間と遊びに仕事に
とフットワークも軽やかにどこへでも飛んで行けます。シカゴから3時間ドラ
イブしても見えるものはコーン畑の平原のみですから、ラスベガスは近代的な
ホテルと赤い肌をした山々とのコントラストが美しく、ほんと魅せられてしま
いました。カーボーイのようなワイルドウエスタンの生活をしながら、ホテル
で最高の寿司が食べられるなんて、ちょっとこういった場所はないですよ。

夜、高速道路を走っていると両側にはきらびやかなビルボードが立ち並び、目
がチカチカしてしまい運転が大変です。でも渋谷や新宿を思い出し嬉しくなり
ました。24/7という文字があちらこちらに見受けられましたが、これは一週間
24時間いつでもオープンしていますよということで、24時間あきっぱなしのイ
タリアン&シーフードのお店がホテルだけでなく、郊外にも沢山あり不夜城と
はこのことですね。特に南北に走るEASTERNA(イースタン)という道はレスト
ランが多く立ち並び、どこを見ても、SUSHIの文字が目に入ってきました。老
舗では1968年から、サハラホテル内と郊外のグリーンバレーにオープンしてい
る「大阪」という日本食が今でもがんばっています。今回行ってみましたがシ
ェフのお任せ握り12貫で30ドルと高めですが、ネタはなかなかよかったです。
カレーやとんかつなどもあり、日本食には事欠かないようで安心しました。
「大阪」も繁盛していましたが、もっと気軽に食べられる、「I Love Sushi」
や「マキノ・ シーフード・バッフェ」というところが人気のようです。

スシの他に郊外に数多くあったのが、「イタリアン&オイスターバー」といっ
たイタリアンとシーフードが一緒になった店です。ステーキ&シーフードの店
はシカゴでも沢山ありましたが、イタリアンでシーフードに重点を置いた店が
多いのには驚きました。レストランもオフィスもタスカニースタイルの鮮やか
な、黄色、オレンジ、茶に統一されていて、ホテルの方へ行かなくっても、十
分お洒落して出かける場所があるのは嬉しいです。レストランやスーパーにも
勿論、スロットマシーンがあるので、カジノへ行かなくても楽しめます、ちょ
っとパチンコ屋さんに行く感じでしょうか。

スーパーはVON’SやSMITHといった大型店があり、ホールフーズやトレーダーズ
ジョー、またイギリスから最近進出してきたFresh&Easy(フレッシュ&イージ
ー)というのが、オーガニックでもホールフーズのように高くなくて、手軽に
行けるようです。アメリカはほんと広いですが、どこに行っても同じチェーン
の店が立ち並び、引越しをしてもあまり不便を感じず、5年ごとに人々はいい
仕事を見つけては移動していくのがよく分かります。物価もシカゴからラスベ
ガスへ越しても同じくらいで、ガソリンも1ガロン3ドル前後で同じでした。レ
ストランだけでなく保険会社や銀行も24時間の電話サービスを始めていますか
ら、益々アメリカン人のビジネスの高速化は加速しそうです。でも睡眠は十分
摂りたいものですね。レストランが24時間開いているとはいえカロリーは控え
めに、勿論スポーツジムもラスベガスは24/7ですよ。

http://www.makinolasvegas.com/
http://www.usmenuguide.com/makino.html
http://www.freshandeasy.com/home.aspx

(ネバダ州ラスベガス在住 カズコ・デイビス)

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● 海外レストランNEWS 韓国レストラン情報————————-■□

■ 韓国外食経営者 座談会 その4 ヘチョロク
立教大学経営学研究科博士課程後期専攻 李美花(イミハ)

「へチョロック」代表lim gabee
今回は江南にある高級海鮮料理店「ヘチョロック」の女性経営者のlim gabee
をご紹介しましょう。私の実家に近い場所にある「ヘチョロック」は女性経営
者らしいきめの細かいサービスと飛び切り美味しいお刺身を提供してくれるの
で有名です。日本の高級割烹料理のようなお店で、全室個室になっており落ち
着いて会話をしながら食事を楽しめます。新しいオフィス街や高級住宅地があ
る江南という立地上から、ビジネスマンの接待の場所として連日予約が後を絶
ちません。また、お酒にこだわりを持つ顧客がお酒を持ち込めるので、飲兵衛
には嬉しいかぎりです。日本の新大久保や新宿にある韓国式刺身料理店のよう
な騒がしいお店と違い上品なお店ですので、ソウルを訪問した際に一押しのお
店です。

通常のお刺身料理店は、突き出しが沢山出て最後にお刺身が出るのですが、そ
の頃にはお腹が一杯で食べられなくなりますね。でも、ヘチョロックはお腹が
減った最初にお刺身をだして、楽しんでもらい、その後に突き出しを出すと言
うこだわりがあるのです。さて、そんなヘチョロックのlim gabeeさんにお店
へのこだわりをきいてみましょう。

「モットーは韓国料理のこだわりと最高級食材です」
私は25年間外食業に携わっております。現在韓国の大衆食堂を中心として4つ
の違うスタイルの飲食店を経営しております。元々私の事業エリアは釜山です
が、釜山の刺身屋の競合による商圏の悪化のため、釜山での経験を活かして8
年前、ソウルの中でも富裕層が住んでいる江南に進出することになりました。
現在では当店は繁盛店として呼ばれておりますが、私は適正な利益を収めてい
ると思うだけです。美味しい韓国の「フェ」(韓国式刺身)が食べられる店と
して名が売れたことこそ私にとっては繁盛の意味として捉えております。金銭
的な繁盛の意味ではなく、またお金を稼ぐ目的よりも、釜山の美味しい料理を
へチョロックならではの技でソウルの皆さんにも「フェ」を味わっていただき
たい気持ちです。

皆さんはフェといえば日本の刺身だけを浮かべると思われます。しかし、「フ
ェ」は昔から韓国人も食べてきた韓国料理の中の一つのカテゴリに当たります。
韓国が三面が海で囲まれていることを皆さんは見逃していませんか。潮の干満
に伴う海水の流れ、即ち、潮流によって獲れる海鮮物の種類が異なります。当
店で提供している魚はほとんどが韓国近海で漁獲される自然の魚を提供してお
ります。もちろん自然の魚は漁獲高が少なくて仕入れが難しいのが実情です。
へチョロックの「フェ」はつきだし中心のしかも料理にはあまりこだわりのな
い一般的な韓国式刺身屋とは異なります。完全に食材の味にこだわり、きちん
とした韓定食と本格的な活け魚の刺身の味を一緒に楽しめる高級店舗に仕立て
上げます。このように、韓国らしい「フェ」の味に徹底的に一貫してきたこと
が、お客さんに伝わったのが繁盛の秘訣になったと思います。

ちなみに私は韓国のフェと日本の刺身を別けようとするゼミナールに参加し続
けております。韓国の大学で「フェ専門家課程」を修了するなど韓国式の「フ
ェ」についてこだわりを持っております。味に関しても当店はこだわりを持っ
ています。料理の味を決めるのは醤油や味噌などの発酵飲食ですね。韓国料理
に使う発酵食品の数は大変多く、お刺身を食べる際には醤油だけでなく、味噌
もつけて食べるのです。また、お魚の種類によっては熟成した酸味の強いキム
チを一緒に食べてもらいます。

同じ材料、同じレシピで作ったキムチや味噌でも、地方によって(温度)或い
は家庭(作る人)によって味が異なります。また、出来上がった後でも温度に
よる味の変わりが激しく鮮度維持管理が非常に難しい調味料です。したがって
いかに味が変わりやすい料理を均一な味でお客さんに提供するかが非常に重要
になります。そこで、当店ではその難しい調味料の味噌にもこだわりを持ち、
特別に作った味噌を使用しています。美味しい韓国料理のお刺身を食べていた
だくには、そんな細かいことまで気を配らなくてはいけないのです。

ヘチョロクはサービスもきちんとしていますが、その秘訣を聞いてみました。

「オーナーのリーダーシップの以下によって従業員は付いてくるもの」
私は25年間サービス業に従事しながら自ら体験したことがあります。まず一つ
お客さんは王様であり、お客様は絶対的な存在だということに対して私は反対
です。お客さんと従業員たちは主従関係ではなく同等な関係なのです。従って
私に接するようにお客さんをもてなし、サービスをすれば感動するはずです。
そして二つ、従業員に経営者マインドを期待するべきだということにも反対で
す。私が飲食店をスタートした1986年5月14日に従業員たち20人ほどによるス
トライキが起こりました。皆さんもご存知のように5月は行事が多い月で一年
の中でも忙しいのです。仕方なくストライキに参加した従業員をよくなだめ、
ストライキの理由を聴くとどんでもない答えが返って来ました。それは、ロッ
カーの位置を変えて欲しいなど、情けない理由ばかりでした。

従業員に経営者マインドを期待するのは危険な発想です。最近大手企業の外食
参入のため零細な飲食店は苦しんでいます。長年手塩にかけて育ててきた従業
員たちが大手企業にいってしまったり、給料がいいところへ移ったりしまうケ
ースが多いです。外食業界において従業員の離職率は非常に高いのが現状です。
例えばたった20万ウオンや30万ウォンの違いで、迷わずに職場を変えてしまい
ます。だからこそ従業員の教育ばかりに力を入れても仕方がありません。重要
なのは、いかにオーナーが従業員の痒い背中をかいてあげるかどうか、或いは
従業員をコントロールすることが出来るかです。

日本への進出を考えていますかと言う質問をしてみました。

日本にある韓国家庭料理屋のその殆どは、日本に住んでいた在日同胞が生計の
手段として店を開いたケースです。そのため、日本人の味にあわせたちょっと
変わった韓国料理になっています。私はアメリカに行くたびに韓国伝統の服装
の「チマチョゴリ」を着て行きます。入国審査のためにパスポートを提示する
と、私の姿を見たアメリカのイミグレーションの人から「You are so beautirul」
という賛辞の言葉を言われます。普段のスーツの姿で行けば、永住権の取得者
にもかかわらずしつこく聞かれますが、その日にはスムーズにそこを通過でき
ます。自分の出身に対して誇りを持って自分らしく振舞うことが、他国の国民
からも認められるのです。韓国人としての自分に対するプライドなしでは、相
手にも認めてもらえないと思います。自分のプライドを前に出し、相手のプラ
イドも認め合ったらお互いにコミュニケーションが取れると考えられますので
私が日本に進出する場合には妥協のない本格的な韓国式刺身料理を提供したい
と思っています。

DATA
代表Im gab hee
ソウル市江南區大峙3洞1007
02-3452-2527
営業時間:午後12時~午後10時(無休)
客単価:Lunch30,000ウォン、ディナー70,000ウォン
(1,000ウオン=114.17円 2008年2月20日レート)

筆者略歴
韓国出身。
長安大学日本語科卒業
ソウル首都料理専門学院で和食と韓国料理の調理師資格取得。
草堂大学調理科学科にて外食経営を学び、卒業。
2004年4月に日本に留学し、立教大学ビジネスデザイン研究科(MBAコース)
入学。
2006年3月同校卒業。経営学修士。
2006年4月立教大学経営学研究科博士課程後期入学、米日韓におけるフランチ
ャイズ・システムをテーマに博士号取得を目指している。
その他、日本では「飲食店経営」執筆中、韓国では「外食経営」等に執筆し、
現在は韓国フランチャイズ雑誌Business & Franchiseに日本のフランチャイズ
企業動向を執筆中。
○筆者連絡先 jane0423@hanmail.net

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● 食ビジネスニュースリリース —————————-■□

■ 日本製粉「第42回2008スーパーマーケット・トレードショー」に出展

日本製粉(株)は、2月20日(水)から2月22日(金)までの3日間、東京ビッグサ
イトにおいて開催される「2008スーパーマーケット・トレードショー」にバリ
ラジャパン(株)と共同で出展いたします。これは、食品スーパーマーケット
を中心とする流通業界に最新情報を発信するバイヤー向けの専門展で、出展者
が300社を超える中、当社も商品展示及び商談スペースを大幅に確保して前回
以上の規模で展開。家庭用・業務用・冷凍食品の当社商品、バリラ商品、輸入
食材を強くアピールしてまいります。

また、大変にご好評をいただいている落合務シェフプロデュース『ラ・ベット
ラ』の模擬レストランを今年も併設します。ここで当社が取り扱うバリラパス
タとイタリア食材を実際に体験していただきながら商品の導入を考えている企
業の方とコミュニケーションの強化を図らせていただく予定です。なお、落合
シェフとスタッフが実際に調理した本格オリジナル料理を味わっていただくた
め、完全予約制となっております。

展示会名:「第42回 2008スーパーマーケット・トレードショー」
開催日時:2008年2月20日(水)~2月22日(金)
10:00~17:00(最終日は16:00まで)
開催場所:東京ビッグサイト 東ホール (小間番号 2-105)
出展内容:(1)模擬レストラン
落合 務シェフプロデュース『ラ・ベットラ』
(2)イタリア食材コーナー
「バリラ」「ヴォイエロ」パスタ各種、「カラペリ」オリーブオイル他
(3)ミックス関連
家庭用「もんじゃ焼」試食
業務用「ハンディパック」シリーズご提案
(4)冷凍食品関連
「オーマイプレミアムゴールド」シリーズ試食

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● 王利彰のレストランチェック———————————–■□

■ 東中野 岸由

最近は都心の高層ビルやオフィスビルにお洒落な新店舗が続々と開店したり、
ミシュランの高級店舗が話題になっていますね。でも、何時もお洒落な店舗や
ビルに出かけるのは辛いものがあります。街もそうですね、話題のお店が開店
するのは銀座、麻布、恵比寿など、ですが、家から遠いのでタクシー代とあわ
せると結構な費用になってしまいます。と言って、家の近所ではなかなか美味
しいお店がないのも事実です。私の家の周辺で行きつけのお店は、フレンチ、
焼肉、中華、日本蕎麦の4軒しかありません。何時も同じものを食べるのか、
それとも街中まで出かけるのかと頭を悩ませます。

ある雑誌を何気なく見ていたら、比較的家から近い東中野に和食のお店がある
ことがわかりました。ネットで見てみたらべた褒めしています。場所をチェッ
クしたら、何と何時も車で通る下落合駅からお滝橋通りにぶつかる交差点にあ
るではありませんか。住宅街にある和食店というのは個人の家を改造したりし
て、あまり内装が良くないのであまり期待しないで訪問していました。ところ
が入り口からしっかりした佇まいです。4席ほどの小さなカウンター席以外に
三つの個室があります。広々とした個室の造りもしっかりとしており、落ち着
いて食事が出来ます。

コース料理が中心で6,300円と8,400円の2コースです。オーナーシェフの若い
方と奥様2名で運営しています。1,000円前後の手ごろで美味しいお酒をそろえ
ております。私は〆張り鶴を注文しました。
料理は
前菜 アンコウの肝、カラスミ、くわい、バイ貝などの盛り合わせ
椀物 スッポン
お刺身 鯛、赤貝、烏賊、鮪
焼き物 ぶり
焚き物 ズワイガニと野菜
酢の物
ご飯 牡蠣の炊き込みご飯
デザート 苺と柿

料理は薄味でしたがしっかり出汁をとっており、若い調理人とは思えませんで
した。この料理を麻布界隈で食べると倍の値段になりますね。欠点は人数が少
ないので、提供に時間がかかることです。しかし、この料理を落ち着いた部屋
でゆっくり食べられるのは素晴らしいですね。あまりに気に入って2回ほど訪
問しました。2回目はお願いして急いでもらいましたら1時間半ほどで料理を頂
くことが出来ました。ホームページも完備しているし、熱烈なファンのブログ
もあります。近所にこんな素晴らしいお店があるというのは助かります。

店名:岸由
住所:中野区東中野5-25-6 マートルコート東中野グラン1F
電話:03-3360-5736
HP :
公式
http://www.kishiyoshi.com/

ブログ
http://scrapbook.ameba.jp/tokyo_book/entry-10060213443.html
http://plaza.rakuten.co.jp/hanasigai/diary/200610260000/
http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/311906.html

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● 王利彰の米国外食情報

■ クイズノスの再生 その2
Franchise Times – January 2008号より その2
Has Quiznos changed?    By Jonathan Maze

再生に取り組んでいるクイズノスですが、まだ本格的な企業再生の段階まで踏
み切ってはいないようです。それはクイズノスの店舗への配送を担当するAFD
社をフランチャイジーとの共同運営にすることです。Brenneman氏は「バーガ
ーキングの時にはフランチャイジーと共同で店舗への流通価格を協議していた
が、それでも価格に対する苦情は絶えませんでした。しかし、クイズノスでも
店舗への資材納入価格を透明性の高いものにする予定です」と語っています。

このフランチャイジーの苦情を解決するためには、店舗の収益性を高めること
が必要で、そのためには新商品のSammiesのような利益率の高い商品が必要な
のです。そこで、クイズノスは今年中に、テストマーケティング終了後に4種
類のSammiesを追加する予定です。

多くのフランチャイジーハSammiesが人気商品で従来とは異なる客層を幅広く
集めていると認めています。テストマーケットを担当しているPrice氏は「試
しに食べた顧客は気に入って再度来店するようになっています。この商品は毎
日気軽に購入できるのです。」と語っています。

フランチャイジーのBrian Wise氏は、この新商品は従来の商品にはなかったリ
ーズナブルな価格帯で、新しい顧客を獲得するとして、彼の所有する6店舗で
従業員を増員する予定です。

しかし、全部のフランチャイジーが納得しているわけではなく、2ドルの価格
帯の商品は原材料費が25セントだとしても、販売価格が安すぎると感じていま
す。あまり安すぎて、来客が多くなると店舗は忙しくなり、人件費の増加など
で利益が下がるのではないかと懸念しているのです。

クイズノスはさらにケータリングサービスを計画しています。ケータリングサ
ービスに積極的に取り組んでいるサンドイッチチェーンのJimmy John’sの1店
舗当りの年間売り上げは1ミリオンドルにもなっていることに注目し、クイズ
ノスは7月からケータリングサービスに取り組む予定です。現在5,000店舗ある
うちの1,100店舗でケータリングを開始します。クイズノス社はケータリング
を開始することで店舗の売上は倍に伸びるだろうと見ています。

また、クイズノス社は店舗の効率を上げるために、サンドイッチや飲み物のメ
ニューの絞込みを検討しています。売上を上げ、店舗の運営コストを削減する
ことで、フランチャイジーの利益を60%上げようとしているのです。実際のと
ころ2007年度の同社の利益は32%増加すると見ています。

業界筋はクイズノス社はバーガーキング社が2006年に実施したように、株式公
開をするのではないかと見ています。しかし、Brenneman氏はまだ検討すらし
ていないと否定しています。それは過去、新店舗の展開をすることにより既存
店と競合し売上を落とした苦い経験があり、フランチャイジーがまだ新店舗の
展開に慎重なためです。でも企業は成長しないと株式公開もできません。そこ
で、同社は既存店と競合しない、空港とか海外での店舗展開を検討しています。

クイズノス社はフランチャイジーとの関係の改善に務めていますが、まだ問題
も抱えています。それは同社を訴えているthe Toasted Subs Franchisee Asso
ciationの解散問題です。この組織は同社に異議を唱えているフランチャイジ
ーが50人ほどで作っている組織で、同社への数々の訴訟を起こしています。

フランチャイジーとの関係を重視しているクイズノス社ですが、同社に対する
ジーからの訴訟については強く対決する姿勢を変えていません。その結果、ウ
イスコンシン州やミシガン州で起こされた訴訟は裁判官により訴訟棄却をされ
ました。また、2006年以来10件ほどの訴訟も和解しています。同社は他の36の
訴訟も棄却されるだろうとしています。しかし、同社程度の規模のチェーンに
しては訴訟が多すぎるのは事実です。

デンバーに居住のByron Augustine氏は昨年、ミステリーショッパー(覆面調
査官)が氏の店を訪問して、サンドイッチを購入したら規定量の具材が入って
いないとして、フランチャイズ契約を解除されたことに対して、訴訟を起こし
ました。氏が訴訟を起こした大きな理由は、店舗を他のフランチャイジーに売
却しようとしていた矢先に解除を申し立てられたからでした。氏はアリゾナ州
で2店舗を所有していましたが、1店舗の解除で裁判をしながら、もう1店舗を
経営すると言う困難に陥っています。

Augustine氏のように店舗売却を考えているフランチャイジーハ他にも沢山い
ます。店舗売却を仲介するBizbuysell.comを見てみるとクイズノスの店舗売却
希望は356店舗あることがわかります。クイズノス社より店舗数の多いサブウ
エイ社の売却希望店舗数76店舗に比べると多すぎるようです。

Bill Elmore氏はクイズノスの店舗を開店した2004年9月から半年後には店舗売
却を考え出しました。Elmore氏の苦情は低下し続ける売上です。最初の週には
11,400ドル売り上げましたが、現在では週の売上は6,500ドルにしかなりませ
ん。これはクイズノス社の店舗の平均売上としては最低レベルです。氏は人件
費を削って赤字にならないように苦労しています。氏は不振の原因は既存のク
イズノス店舗が近くにありすぎるとしていますが、今年の夏以降にそれらの店
舗が閉店したのにも関らず、店舗の売上は低下し続いているのです。氏は現在
のクイズノス社の改善活動により店舗の売上が少しでも伸びれば、店舗の売却
が可能になるのではないかと思っています。このように多くのフランチャイジ
ーはクイズノス社に対する希望を失っています。

フランチャイジーのMike Campo氏は「確かにクイズノス社は一所懸命に改善を
していますが、問題解決に当たってはまだまだ時間がかかるでしょう。私の店
は現在は利益が出るようになりましたが、過去の負債が多くあり、それを解決
するためには店舗の売却を検討せざるを得ないのです」と苦境を語っています。

しかし、フランチャイジーによってはクイズノス社の改善は効果的であるとし
て、新店舗開店したり、他のフランチャイジーの店舗の買収をしています。CEO
のBrenneman氏は「6ヵ月後を見てください。クイズノス社は見違えるように回
復しますよ」と自信たっぷりに語っています。

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