外食チェーン経営について

私が皆さんにお届けするレストランチェックに必要不可欠な私の足のお話です。車って食に関係ないようですが、私がマクドナルド時代の技術開発に役に立ったのが、車の基礎知識でした。当時のマックシェイクを作るのには、ソフトクリームフリーザーで作った、アイスクリームにフレーバーシロップを入れ、創業者のレイ・クロック氏が売っていた、マルチミキサーで攪拌して作っていたのです。マルチミキサーは、モーターでプーリーを回転させ、5つのスピンドルを回転させていたのです。そのプーリーとスピンドルの間隔調整に使っていたのが、車のエンジンのプラグやディストリビューターの間隔調整器でした。これからマック時代に機器開発にかかわっていくようになったのです。

 私は車が好きですが、スピード狂ではなく、ただ運転し違う光景を見るのが楽しいのです。また遠距離ドライブが好きですが、景色だけでなく、おいしいものを探し当てるのが好きでした。中学に入って、地歴部という,地理や歴史を勉強するという口実で、遠距離旅行で各地の史跡を探検するのが目的の部でした。時刻表とにらめっこし、列車をどこで乗り換えるかで最短のコースを作るのです。その時に各駅の駅弁を調べ、駅弁を買う時間を確保するのでした。これが食と旅のつながりでいた。それが、高校に入り、16歳で自動車免許を取り(その頃は軽免許を16歳でとれました私の1歳上は16歳で普通免許が取れたのです。)そして、高校2年の時に軽自動車を買ってもらい、当時田舎であった新座の立教高校に車で通うようになり、自動車の運転が大好きになりました。

 立教高校には旅館の経営者の子供が多く、熱海・伊東の温泉に何人もの同級生の実家があり、休みになると、無料で滞在していました。ある時、高校の地歴部の同級生と一緒になり、東京まで一緒に帰りました。ところが途中で旨いもの食いたいということになり、神戸まで1泊ドライブしたこともあります。私にとって自動車の運転と旨いものを食べに行くことは切り離せません。1980年代にサンフランシスコ郊外のシリコンバレーに滞在していた時には(アップル本社のすぐ横でした)、毎週休みにサンフランシスコの中華料理やサウサリートの海鮮イタリアンを食べに行ってました。その後大阪に3年いた時には、毎週京都・神戸に車で食べに行きました。東京では、横浜や湘南に良く行っていました。このように私は車と美味しい食べ物をこよなく愛していました。

 その食べ歩きに不可欠な足を変えました。遅ればせながらハイブリッドです。体を壊してから運転はスタッフに任せています。スタッフは贅沢にもアルファードが欲しいというのですが、自宅周囲の道は狭いし、貧しい高齢期身体障害者の懐上、3台目の日産セレナ(実質5ナンバーサイズ)にしました。でもリクエストに応えてe-powerにアップグレードです。環境サミットで菅首相がCO2排出を46%も低減と大見えを切るので、尊重し、初ハイブリッドにしました。ハイブリッドというとトヨタのプリウスが有名ですが私はトヨタの技術は信用していません。

体を壊す直前まで車はトヨタを15年、日産を40年近く乗り継いできました。特に気に入っていたのが日産のステーションワゴンです。米国に行く前はもっぱらトヨタクラウンでしたが、米国から帰国して、セドリック・ワゴン・ディーゼルを皮切りに、小型車のプリメーラやその兄弟モデルのアベニールに長らく乗っていました。日産で気に入っていたのはディーゼルエンジンとブレーキ、ノンスリップデフが良かったからです。

 環境という意味では、私は燃費の良いディーゼルを愛用してきました。気に入ったのがセドリック・ワゴンのディーゼルで17万キロも走り、乗りつぶしました。これは8人乗りで、フロントベンチシート、コラムシフトというアメリカンテイストで気に入っていました。その後はプリメーラの兄弟車であるアベニール・ワゴンのディーゼルターボに乗りかえて気に入っていました。ディーゼルですがターボでパワーあるし、燃費も良かったのです。前輪駆動にビスカスカップリングのノンスリップデフをつけ、雪道もノーマルタイヤ(ミシュランですが)ですいすいでした。私は友人たちと海外に食べ歩きにいくので、条件は5人乗れて、5人分の海外旅行に行ける大型のカバンを積めることでした。アベニール・ワゴンはその条件をクリアーしていました。兄弟車のプリメーラは家族がもう1台2000CCのセダンを乗っていました。これはガソリン車ですが速かったですね。家族はフェアレディ240Zを愛用していたスピード凶でしたが、それに劣らないと満足するくらいでした。プリメーラの開発には後に日産・GT-Rの開発責任者となる水野和敏さんが参画していたそうで完成度の高さはすごかったですね。

 これ以降の車の装備はワゴンが基本で、前輪駆動にビスカスカップリングのノンスリップデフ、アンチロックブレーキ(後にVSA)、サイド・カーテン式エアーバッグ、
その時代のもっとも明るい前照灯(ハロゲン、HID、LED、等)と安全対策に留意です。

 でも石原慎太郎都知事の時にディーゼルの排気ガス規制を厳しくし、やむなくガソリン車にしました。プリメーラワゴンで燃費の良い1800㏄の直噴にしました。このときは、
1年間能登半島の加賀屋さんに通っていた時に、アルプス越えに使っていました。2駆の前輪駆動でしたが、ビスカスカップリング、4輪アンチロックブレーキ、4輪ディスク、ミシュランのスタッドレス、という装備で雪の多いアルプスを楽々越えていました。しかし1800㏄の直噴にさらにCVTをつけたので燃費はディーゼル以上でしたがいかんせん非力でした。

 そこでアベニールワゴン2000CCに変えました。これはプリメーラのように速いし、加速性能もピカ一でした。その後継を期待したのですが、日産に悪名高いカルロス・ゴーンが来て、小型車を廃止し、プリメーラを3ナンバーサイズのデブデブにしてしまいました。また、大学の関係で毎週関西の神戸空港に通うようになり、そこで止むなく、アベニールワゴンを関西に置き、東京の主力車はホンダのストリームにしました。ストリームは5ナンバーですが、7人乗りのワゴンでした。2000CCですがさすがホンダのI-VTEC、加速はアベニール以上でした。衝突軽減装置もついて使いやすかったですね。
 しかし、病で倒れてから、7-8人が乗れる日産セレナにしました。最初は4代目 日産 セレナ (2010-2016 C26)、次に5代目 日産 セレナ (2016- C27)マイルドハイブリッドハイウエイスターの「プロパイロット」つき、今回そのセレナを5代目ながらマイナーチェンジ後のE-POWERハイウエイスター「プロパイロット」つきにしました。初代のセレナは
日産 バネットセレナ/セレナ (初代 1991-1999 C23)は軽量で、後輪駆動でエンジンに
プリメーラと同じ2000CCを積み、軽量で早かったですね。2代目以降はFFに変わり、ファミリー思考で200kg位重くなったので動きはもったりですが、遠距離運転には向いていますね。5代目はハンドルが軽くなり、ブレーキの効きが良くなりました。今回の5代目 日産 セレナ (2016- C27)マイルドハイブリッドハイウエイスターの「プロパイロット」つき、マイナーチェンジ後のE-POWERハイウエイスター「プロパイロット」はあまり変わりないかと思ったのですがダントツによくなりました。「プロパイロット」のカメラ性能
が格段に良くなり、E-POWERで出足が格段に良くなりました。5代目 日産 セレナ (2016- C27)マイルドハイブリッドハイウエイスターは良かったのですが、スリップの多いCVTと重い車重がもったりと遅くさせていました。特にエコノミーモードは使い物になりませんでした。しかしE-POWERは電気モーターで直接駆動するので、ピックアップが格段に向上しました。通常はエコノミーモードでも十分です。トヨタのハイブレッドでも都内の燃費は今一ですが、E-POWERの都心での燃費は良く17km/Lは走ります。しかし高速道路は燃費も悪いし、加速も大したことはありません。
 トヨタのハイブリッドは、プリウスは特別の燃費思考のエンジンを使って燃費は良いのですが、その他の車種はガソリン用エンジンの小型を組み合わせているためあまり燃費が良くありません。トヨタのハイブリッドではパワーが必要な時にエンジン力も駆動に使います。そのため、パワーはあるのですが、非効率な燃焼域を使うので燃費は今一です。でもE-POWERは、元も効率の良いエンジン回転域でエンジンを回し、その電力をバッテリーに送り、その電力で電気モーターを動かすのです。コンベンショナルなガソリンエンジンの設定のHR12DE エンジンですが、発電用に最適化するため高圧縮比化とミラーサイクルが採用されている燃費思考です。E-POWERは一定の回転で発電するので最適なセッティングにできるのです。日産は将来的に現在40%弱の熱効率を50%にすると言っているので、そうすればトヨタのハイブレッドを大きく引き離すでしょう。

現在のエンジン型式
:HR12DE排気量(㏄):1198
種類・気筒数:直列3気筒
弁機構:DOHC 12バルブ
ボア×ストローク(㎜):78.0×86.3
圧縮比:12.0
最高出力(kW[?]/rpm):62[84]/6000
最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):103[10.5]/3200-5200
使用燃料:レギュラー
燃料タンク容量(?):55
モーター型式:EM57
最高出力(kW[?]):100[136]
最大トルク(Nm[㎏m]):320[32.6]

とレギュラーガソリンで圧縮比:12.0で動けます。エンジン馬力は84馬力と低いのですが、駆動用の電気モーターは136馬力と十分です。将来はもっとパワーアップするそうですから期待できるでしょうね。

 E-POWERの良いのはワンペダルコントロールです。エンジンブレーキが良く効き、街中ではほとんどブレーキを踏まなくてよいのです。従来のガソリン車の感覚が良い人はノーマルモードがありますが、燃費は悪いのです。

 今回プロパイロットは1のままですが、カメラの性能が上がり、センサーも増えたため。安全性は格段に向上しました。一時停止の交差点に来るとカメラが認識し、ディスプレーに大きく表示します。速度制限の表示も読み取り、表示します。今回の車は、車標準搭載のカメラが4台、ディーラーオプションのドライブレコーダーをつけているので前後2台。後付けのレーザー式速度違反検知器レーザー式速度違反検知器には1台と、合計7台もついています。ディーラーオプションのドライブレコーダーは、純正のカーナビの画面に映せるのでわかりやすいですね。センサーが増えて、車にほかの車が接近したり、歩行者が接近したときに、アラウンドビューモニターが作動し、周囲の画像を見れます。ディスプレーも増えました。メインの運転席ディスプレーは2つ、バックミラーにも液晶表示ができます。それにカーナビ、レーザー式速度違反検知器を加えると5つものディスプレーがあります。オプションの日産コネクトをつけたので、まるで大きなスマホを運転しているようです。
 技術進歩に追いつくのは大変ですね。

画像
https://www.facebook.com/photo?fbid=3999878323422306&set=pcb.3999880276755444

プリメーラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%A9
https://bestcarweb.jp/feature/column/66265

プリメーラエンジン
https://car-me.jp/articles/4436

水野和敏
https://r.goope.jp/k-mizuno/free/page-address-2
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E9%87%8E%E5%92%8C%E6%95%8F
https://bestcarweb.jp/tags/%E6%B0%B4%E9%87%8E%E5%92%8C%E6%95%8F

アベニール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB

ビスカスカップリング
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

CVT
https://car-me.jp/custom/articles/6480

アンチロックブレーキ
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-abs-difference/

VSA
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E6%BB%91%E3%82%8A%E9%98%B2%E6%AD%A2%E8%A3%85%E7%BD%AE

サイド・カーテン式エアーバッグ
https://car-moby.jp/article/car-life/useful-information/side-airbag-curtain-airbag-effect/

前照灯の歴史
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1602/08/news015.html

ホンダ ストリーム
https://www.honda.co.jp/auto-archive/stream/2014/

日産セレナ
http://motor-fan.jp/catalog/NISSAN/10152012/201405
https://b-cles.jp/car/serena_history.html
https://motor-fan.jp/article/10010561

プロパイロット
https://www.nissan.co.jp/OPTIONAL-PARTS/NAVIOM/SERENA_SPECIAL/PG/guid-cc64470f-c00a-42c5-bf5a-780e3d428fc8.html
https://www2.nissan.co.jp/BRAND/PROPILOT/?sclisid=LS_TIJ_99_YJ_YLIS_PC_00494879&yclid=YSS.1000111065.EAIaIQobChMI1qjE6fbD8AIVecIWBR3DXAB8EAAYASAAEgLksvD_BwE

E-POWERの仕組み
https://motor-fan.jp/article/10010561
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&fr=wsr_gs&p=E-POWER%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html?sclisid=LS_TIJ_EA_YJ_YLIS_PC_00489628&yclid=YSS.1000111065.EAIaIQobChMI28aJnPfD8AIVWbaWCh0aPwHuEAAYASAAEgL9mvD_BwE

E-POWERの熱効率向上
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1308822.html
https://www.gqjapan.jp/cars/article/20210301-nissan-engine

E-POWER ワンペダルコントロール
https://bestcarweb.jp/feature/column/244161

トヨタハイブリッドの仕組み 
https://global.toyota/jp/detail/1666903
https://kuruma-news.jp/post/316714

自動車安全性評価
https://www.nasva.go.jp/mamoru/
https://kurukura.jp/safety/20200608-01.html

王利彰(おう・としあき)

王利彰(おう・としあき)

昭和22年東京都生まれ。立教大学法学部卒業後、(株)レストラン西武(現・西洋フードシステム)を経て、日本マクドナルド入社。SV、米国駐在、機器開発、海外運営、事業開発の各統括責任者を経て独立。外食チェーン企業の指導のかたわら立教大学、女子栄養大学の非常勤講師も務めた。 有限会社 清晃(せいこう) 代表取締役

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